3年ぶりに大和路ウオークを開催しました。今回の舞台は宇陀市榛原町。あいにくの雨でしたが、10人が参加しました。榛原観光ボランティアの案内で街を散策しました。榛原では新たな施設として、コワーキングスペース、大衆演劇場「やまと座」があり、地域の人々に利便性と娯楽を提供しているとのことでした。
街の散策中、近鉄のガード下にある太平洋戦争時の空襲でできた弾痕の跡を見学しました。保存された跡を通して、当時の惨劇を垣間見ることができました。
また、神話に登場する伝説や遺跡が点在する榛原町は、古くから交通の要衝、伊勢街道の宿場町として栄えていました。
榛原町の西、伊勢街道が、伊勢表街道と伊勢本街道に分かれるところが萩原宿の「札の辻」。この札の辻の三差路にある旧旅籠屋「あぶらや」が往時の面影をしのばせてくれます。
この旧旅籠屋「あぶらや」は当時の風景を色濃く残しており、現在は宇陀市歴史文化館として一般公開されています。
館内には、江戸時代の国学者・本居宣長が「あぶらや」に宿泊した際の紀行文「菅笠日記」の展示や、宿泊者が残した落書きなど、当時の息吹を感じる資料が多数展示されています。
「あぶらや」を後にし、墨坂神社にお参りしました。崇神天皇が大和国の疫病を鎮めるため墨坂神と大坂神を祀ったところ疫病がおさまったと『日本書紀』にあります。大和の東方を護る神として墨坂神を祀ったのが墨坂神社のはじまりとされており、近年は「健康の神様」として多くの方々が訪れているそうです。私もお守りを購入しました。
ゆっくり散策し、そろそろおなかも空いてきたところで、「うし源」で昼食にしました。名産の榛原牛に舌鼓をうち、大和路ウォークを締めくくりました。
次回も令和7年3月ごろに行う予定です。当会会員だけでなく近隣の府県にお住いの方もご興味のある方は振るってご参加ください。まだまだ知らない大和路の魅力を一緒に発見しましょう!